学生時代に勉強しかしないのは将来不利?

久しぶりに部活に復活したら、部活しかやることねぇ、みたいな感じの医学部生がいっぱいいて(自分の部活のことなのに何他人事みたいに言ってるんだよw)びっくりしました(お前も数ヶ月前までその一味だよ笑)。

そんな「部活組」の医大生をはじめとする理系学生に、安心を与えてくれる言葉を贈らせていただきます。

僕のまわりの研究者は、僕も含めて、学生時代に勉強のできた人はいない。主流は勉強しなかった組なのである。学生時代にとことん遊んでしまったキミ、恋に生きてしまったあなた、スポーツで根性とお友だちになった皆さん、キミたちこそこれからの研究者の条件を満たしているのだ。なぜなら、研究は、恋やスポーツのように全力を傾けるに値するロマンなのだから。
「えー? 学生時代に勉強してしまった私はどうするの?」
あなたは決定的に不利な立場におかれている。

坪田一男「理系のための研究生活ガイド」 P.32より

今日はとっても印象的なフレーズで惹きこまれた、この坪田一男先生の「理系のための研究生活ガイド」という本を紹介させていただきます。

著者紹介:坪田一男先生について

坪田一男先生は、慶應大学の眼科教授をされている方です。専門は、ドライアイとアンチエイジングという異端?先端?の分野だそうです。

その経歴は、慶應大学を卒業後入局、5年目から2年間ハーバード大学に留学し、帰国後日本でどんどん出世していく、という感じでした。

この坪田先生、h指数(H index)が75つまり75回以上引用された論文が75本ある、とのことです。大学教授になるにはh指数が20くらい必要というような記述をネットで見かけたので、際立って凄い実績のある先生だということが分かります。

このような優秀な先生の代表作ということで、学べることは本当に限りなく多いと思います。

どんな人にオススメ?

これは本当に、理系学生、若手医師・研究者全員だと思います。上で書いた通り、こんな実績のある先生は中々いらっしゃいません。また、坪田先生自身もかなり読書や執筆がお好きなようで、文章も読みやすいです。

「『理系のための研究生活ガイド』と謳っておきながら、紹介する例が医学の、眼科のことばかりじゃないか!しかもケースレポートじゃないか!」という批判をいくつか見ました。
これについては、確かにそういう部分もあると思います。

が、

この本は、

  • 研究とは何か、研究者に必要な要素
  • 大学・研究室の選び方、テーマの決め方
  • 研究をうまく進めていくための人との付き合い方
  • IT活用術、時間管理術
  • 読書術、英語習得術
  • 英語論文の書き方、学会発表の仕方
  • 留学の仕方
  • 研究費の集め方

と、かなり幅広いテーマについて扱っています。教授+研究者+作家と本当にお忙しくされている先生がどんな風に新しいことを習得して、どんな風にタイムマネジメントをしているのか。興味はありませんか?

少なくとも医学生・医師は間違いなく読むべきです。
あの山中伸弥先生も絶賛されている本ですよ?

mohamed_hassan / Pixabay

気になった部分を紹介!

ここからは、私がこの「理系のための研究生活ガイド」の中で特に気に入っている部分をいくつか抜粋して紹介させていただきます。気になる部分があったら、是非手にとって見てください。

学生が、学長に自らアポイントを取って進路相談に?

実際に自分が読んでいて、坪田先生の行動力の高さには本当に驚かされました。
その中で最も驚いたのが、眼科に入るきっかけについての話です。

学生時代からお世話になっていた教授に

「先生、今、○○でいちばん大物の教授は誰でしょうか?」

と聞いたところ、その先生から

「それは眼科の○○先生、△△大学の××先生……」

との返事が得られたので、

僕はその先生方に順番にお会いした。××先生には一晩たいへんご馳走になりながら、人生哲学を教えていただき、素晴らしい先生だと感激した。しかしそのころすでに△△大学の学長になっておられて、直接の指導はできないと言われて断念した。

坪田一男「理系のための研究生活ガイド」 P.51~P.52より

こんなこと普通出来ますか?笑

その他、「学会に行くと、かわいい子の発表にはナンパのつもりで絶対に質問していた」という話や、学会で座長からの印象を良くするための質問の仕方(大事笑)などが印象に残っていますが、やっぱりこのお話が一番です。

実際の本の中では、大学名、教授名は伏せられていません。是非確認してみてください!

1日24時間ではなく、1週間168時間を分ける!

1週間168時間を2時間ごとのブロックに分け、何をするか予め計画を立てておくというのが、坪田先生式の時間管理術です。

例えば睡眠であれば、毎日睡眠○時間、よりも、1週間で○×7時間、と定めた方が余裕が出来、上手くいかなかった日も、次の日にカバーできるというのが良さそうです。

そして計画を決める時に、自分が一番集中できる時間帯はいつなのかを考え、その時間を意識的に研究タイム(医学生なら勉強タイムか?)にすること。やるべきことは前日に書いて、机の上に置いておくこと。

この辺は特に見習っていきたいですね。時間術の本のエッセンスみたいな感じでした。

眼科教授が語る!夜のブルーライトは禁物!

昼はブルーライトを浴びるべき(先生はデスクにブルーライトを発する装置を置いて、昼は照射しているらしい笑)、逆に夜は浴びてはいけない、というのが坪田先生の主張です。

読み物は寝る前がいいというのも、電子機器によるブルーライトを浴びないようにするという先生の考えともマッチしていますね。

まとめ

色々書いてきましたが、だいたいこんな感じです。お分りいただけたでしょうか!

大学選びから研究生活まで、幅広い理系に有意義なベストセラー。
目を通せてよかったです。オススメ度はかなり高いです。

それではまた次回!

*********
他の医大生ブログに飛べ、私のモチベーションにもつながるこちらのボタン、ぽちっとお願いします!
にほんブログ村 大学生日記ブログ 医大生へ
にほんブログ村

文化放送レジデントレビューで連載中!偶数月15日更新です!
たまごのひよこ「医」コラムへ
スポンサーリンク
レグレンタル(大)その1
レグレンタル(大)その1