日本人メンターの先生と総括【23日目】

2週目の序盤にもトラブルシューティングの時間を設けてくださり、14日目のホームパーティーにもいらしてくださった現地の日本人Associate Professorの先生が締めくくりのミーティングの時間を取ってくださいました。

わざわざ毎年帰国した際に現地の慣習を紹介するレクチャーをしてくださったり、Skypeでプレゼンの練習をさせてくださったりと、本当にお世話になった方です。同じくアメリカでAttendingまでされたPIの先生がいつも本当に熱心に全てを教えようとしてくださるのと同じものを感じています。先輩から全てを学び、後輩に全てを捧げる強い関係。自分も立派になって、後輩に全てを捧げたい。

こういう方のことを何と呼べばいいのだろうと思っていたら、メンターというそれっぽい言葉が降ってきたので、それで行こうと思います。

私は2週目のトラブルシューティングでは、

  • 回診で会話が速くなってくるといまいちついていけないこと
  • 部屋の前でプレゼンして話し合った治療方針を、部屋に入るまでの短い時間で一般的な言葉に直して患者さんに伝えることに苦労していること

を相談させていただきました。これに対する先生の答えは、

  • 変に見栄を張って立派に振る舞おうとしているからそうなる
  • アジアの小国から来て2週間の学生になんて何も求めていない
  • 「今の聞き取れなかった」「この言葉の意味?」レベルでいいから1回診に2回は質問しよう、口を開く癖をつけよう
  • 何十回も質問してくる人が時々いるけど、絶対そこまでにはなれないし悪い印象を持たれることは絶対にない
  • アメリカ人は余裕がなければ「後で教えるね」とか「調べてみて」とか言うから大丈夫
  • 伝えることは慣れ、指導医がいる中でチャレンジ出来るから失敗を恐れずやってみよう

など。今思えば当たり前ですし、読んでいる方の中にもそう思われている方もいらっしゃるかと思います。しかし始まって数日の超絶余裕なし・視野狭窄・肩に力入りまくりの人間にはそれが結構響くものです。

実際に2週間実践してかなり好循環に入れたという実感がありました。具体的には、

  • 回診でこの学生付いてこられてないかもと察したところで、”Are you OK?”などと立ち止まってくれるようになった
  • そのおかげで理解が進み、更に口を挟みやすくなり、質問だけでなく意見を言えるようになって、チームの一員という感覚が増した
  • 個別に解説してくれる機会も増えた
  • その最後で”Any other questions?”と聞かれた時用の質問を用意しておいて、積極性を見せた

書いているだけでなんか嬉しくなってきました(笑)

総括にはその感謝の気持ちを伝えられればという思いで行ったのですが、

「日本人はそういうの曖昧にしていることが多いけど、今後上の先生に時間を取ってもらう時は必ずAgendaを自分の中で準備しておこう」

と手痛いご指摘をいただきました。間違いないです。

ということで、「1ヶ月の中で最も勉強になったケース」の即席Presentationを行うことになりました。そしてそのプレゼンについては、

  • 日本だと「勉強になりました」とか曖昧で終わらせがちだけど、英語では”The learning points were …”と具体例を出す
  • I have 3 pointsのように区切ったり、最初に大事なことを言ったりという構成を覚えること

最初に大事なことを言うのは、論文でもDiscussionの1段落目を読んだらほとんどが理解できたり、各Paragraphの1文目を読んだらそのParagraphの内容がわかったりするのと同じですね。プレゼンにおいては、最初の1文が言えれば9割伝わっているという安心感から、後の言葉もリラックスして話せ、全体としても良い内容になるし伝わりやすいというメリットもあるようです。

(3月なのにまだ雪とか積もって寒い・・・)

そして最後に日本語で成長できた点や今後の課題を発表。これは記録に残しておきたいと思ったので少し恥ずかしいですが内容を(ちょっと後から思ったことも混ぜながら)掲載しようと思います。

私は、こちらにきて考える力と積極性という点で成長でき、本当に良かったと思いました。

まず、考える力については、病棟業務の中で日本の研修医レベルやそれ以上と思われるプロセスを間近で体験できたことが大きかったです。複雑な患者さんを診てそのプロブレムを全て書き出し、それぞれのプロブレムについての治療方針を考え、統合してプランを仕上げていくという行程です。

最初は、プロブレムを考える中で取り忘れていた所見があることに気づいてまた患者さんのところに聞きに行っていたものが、徐々に先回りして考えられるようになってきてその回数も減ってきたり。色々な職種の人が書いたノートの情報を追うことに必死だったのが、患者さんの全体像を見て上手く調整できるようになってきたり。

知識以上に大切な、大局観の掴み方、情報の集め方や解釈の仕方を学ぶことができました。

積極性については、「本当の積極性」に近づくことができたのではないかと思いました。

今まで自分はこういう留学に参加したり、研究をしたりインターンをしたりということが積極性なのかと思っていました。しかし周囲の本気で勉強をしていたり、研究に取り組んでいたり、起業をしていたりという同期を見て、何となく自分のやってきたことが間違っているんじゃないかという「自分がしていることへの不全感」(瀬嵜先生との対談記事をご参照ください)を感じていました。瀬嵜先生のアドバイスも受け、私はこの留学とそれに続くUSMLE Step 1に本気でかけてみようと思っているわけです。

そこで迎えた今回の留学。「アメリカは積極性が求められる国」というのは聞いていたのですが、実際にAttendingやResidentはいつも「学生に嫌な思いはさせたくない」と言ってくださいますし、更に日本の学生ということもあり、本当に楽をしようと思えばいくらでもできる環境だったわけです。

そこで患者をもう1人もらえないか、発表をさせてもらえないかお願いしたり、回診で口を挟んだり、Any questions?に質問をちゃんと返せるように準備したり、米国の臨床環境を知りたいとDCAMやOutpatient Clinicへの見学を頼んだり。Letter of Recommendationをお願いできるように気合いを入れて臨んだのも大きかったです。

そういうところが、今後に生きる「本気」「積極性」の経験だったのではないかと思いました。

日本に帰ってからも、また一段と精進しようと心に誓いました。

(せっかくなのでコメントとかバナークリックとかもらえると嬉しいです笑)

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