ACLSプロバイダーコース受けてきました【勉強法&勉強量?】

Twitterで勉強しないとやばいだの騒いでいたのでご存知の方も多いかと思いますが、昨日今日の2日間で、日本ACLS協会主催の「AHA ACLSプロバイダーコース」を受けてきました。

以前に取得したBLS (Basic Life Support)が医療従事者を対象としたコースの中で最もベーシックな一次救命処置をテーマとしていたのに対し、今回のACLSは

“Advanced Cardiovascular Life Support”

の略。BLSに加えて病院での二次救命処置の習得を目指すコースでした。

波形を読んで適切な処置を判断したり、投薬の指示をしたり。シナリオもただ心停止に対してAEDを当てるものだけではなく、頻脈・徐脈・心停止・ROSC後など、様々な疾患を想定して作られています。

院内での対応についてがほとんどなので、BLSは一般の方も受ける価値は大いにあると思いましたが、ACLSは流石に医師・看護師・救命救急士とそれを目指す学生以外の方が受けても活かす場面はなさそうです。

今回は救急救命サークルでの学びをより実践に近づけるために参加。想定していた通り、めちゃくちゃいい勉強になりました。

前日までノー勉?ACLSコースに必要な勉強量

こういう資格試験を申し込むと、やばいという危機感が芽生えて勉強のやる気に火が付くというのが普通の人間なのだと思いますが、そこは統計検定を別の大事な用事によりブッチしてしまった前科のある私。

今回も前日までノー勉という事態に追い込まれておりました。

そこで既に取っていたサークルの先輩や、いつもお世話になっているTwitterの諸先輩方に、どんな勉強をしたらいいか質問を投げさせていただきました。親切に教えてくださった3名の方ありがとうございました。

自分の思ったことと合わせてまとめて書くと、こんな感じです。

  • 事前テストを受けながら、テキストを少し読んでいく
  • 心電図は読めた方が良い(房室ブロックの種類と心停止波形の分類を中心に)
  • 後はコースを真面目に受けていればOK
  • 後はコースを真面目に受けていればOK
  • 後はコースを真面目に受けていればOK

持ち込み可なので、インストラクターの先生が強調されていたところに付箋を貼ったりページを折ったり(先生がそうした方がいいと言っていました)、心電図の本を1冊持参したり(オススメの本は、「レジデントのためのこれだけ心電図」です)すると尚更良さそうです。

レジデントのためのこれだけ心電図の書評はこちら

著者のコウメイ先生オススメの使い方を紹介する連載はこちら

こちらの本、病院見学に行った時も何人かの先生の研修医室の本棚に入っていましたし、一緒に受けた先生で持っている方もいらっしゃいました。持っていて損のない本だと思います。

前日までノー勉でも全く問題はありません。

事前テストだけ1時間くらいやれば大丈夫でしょう。

やっぱり日本人は資格が大好き!

ここからは今回の講座で印象に残っていることをいくつかご紹介。

最初に日本ACLS協会について、「AHAの支部の中で4年連続受講者が一番多かったんだよ」というお話がありました。

日本人って、熱心ですよね笑

そしてとりあえず資格とか、目に見える物を欲しがる。

面白そうな、かつ存在しないくくりの資格を思いついてちょっと広報すればボロ儲けな気がします。

まあかくいう自分もその資格欲しがる一味なんですけれども。

念のため言っておきますが、この日本ACLS協会のコースはそういう有名無実な資格じゃないので、ご安心ください(笑)

ただまあ、こいつら一体どのくらい儲かってるんだろうというのは少し気になっています。

今回はACLSコースに37000円課金してますからね。もうすぐApple Watchが買えちゃうぜ。

患者をイメージしたトレーニングをしなきゃ

普段の練習や講習会では、いつも心肺停止のアルゴリズムを学んでいるのですが、今回の徐脈や頻脈のシナリオでは(当然ですが)患者に意識があり、苦しんでいる状況です。

初めてシナリオ練習をした時、アルゴリズム通り早く治療することを焦るあまりいきなり同期電気ショックをかけたところ、患者役も兼ねているインストラクターに「急に何するんだよ〜痛いよ〜」と指摘されてしまいました。

他にも、こちらはビデオだけなのですが患者が死亡してしまった時の遺族への正しい対応などを学びました。

その辺の患者への声かけや対応は研修医の先生方、看護師さんたちは上手くて、流石だなと思った2日間でした。

常に実戦を意識した訓練をしていきたい。

5H&5Tはいつになったら覚えるんだよ

ACLSコースでは、PEA/Asystole波形の時に5H5Tを用いて(適当で大丈夫ですが)原因検索を行うことが課題になっています。

いつか覚えなきゃと思いながらもずっと放置されてきた5H5T。せっかくなのでここで書き出して覚えちゃるぞ!!と意気込んだ結果が、こちら↓↓↓

Hypovolemia
Hyperkalemia/Hypokalemia
Hydrogen ion
Hypothermia
Hypoxia

Tension pneumothorax
Toxins
Thrombosis (coronary)
Tamponade
Thrombosis (pulmonary)

赤字が覚えてなかったやつら。低酸素血症は忘れない方が良さそうですね。

あと、血栓症分けるのはずるだろ!!!笑

これでガチで覚えました。いつか抜き打ちでテストしてみてください^^

<追記>学生のうちにACLSを取る意義

記事を読んでくださったフォロワーの医学生の方から、「ACLSの資格は学生中に取っておいた方がいいのか」という質問をいただきました。

これに関しては、上に「めちゃくちゃいい勉強になりました」と書きましたが、万人にお勧めできる資格ではない、というのが私の結論です。

ヘルスケアプロバイダーやBLS・ICLSまでの講座では、学ぶ内容の主体は「胸骨圧迫・人工呼吸・AEDの使い方」です。外で倒れていた人がいた場合は、医学生でもその他の一般の方よりは熟練度が高く積極的に手技を行ったり指揮したりしなくてはならないこともあると思いますし、院内急変でも初期段階で居合わせた場合は人数が足りず胸骨圧迫くらいはできた方がいい状況になるかもしれません。

しかし、ACLSの主体は病院での二次救命処置。多くの人と機材が到着した後のDCのかけ方や薬剤の投与の指示出しなどです。この段階では必ず医師や看護師などの有資格者が到着していると思いますし、そもそも薬剤投与の指示出しは学生にはできません。

もう一つの問題点としては、受講料が教材代を入れて4万円以上かかることです。研修医になれば、この4万円を病院が負担してくれるというパターンが多いと思います。

どのみち実践や練習の機会がなければ能力は落ちてしまいますし(そのためにこの資格は一応2年の更新制になっている)、2年後にはまた受けることになるので、普段練習する機会のない人にとっては勿体無い4万円かもしれません。

大きなメリットとしては履歴書に書けることが挙げられると思いますが、履歴書は埋めることが目的ではなく自分を最も上手くアピールできるようなストーリーが大事らしいので、救急への情熱を主張したい!という場合などはいいのかもしれません。

本当に技術を習得したいけど救急サークルなどがなく実践の機会がない!という方には、日本ACLS協会やその支部でインストラクターを目指すという手もあります。資格取得者は無料で講習会をアシスタントという立場で見学することができるので、そういうところにたまに顔を出せば良い勉強になることと思います。

チーム医療の始まり

講習の帰り際に、2日間同じチームだった研修医・看護師の皆さんとラインを交換させていただきました。

奇跡的に予定があったらまた飲み会をしましょう!とのことだったので、今後のチーム医療に期待したいですね笑笑

真面目なタイトルをつけといて、オチでした。ちゃんちゃん。

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