金子英弘「Theヨーロッパ医学留学」を読んで

担任の教授が「本を年200冊読んでいる」とおっしゃっていたので、読書を加速させたいです。
ただ、最近ずっと読んでいる医学系の自己啓発本進路関係の本以外を読まないと教養はそこまで高まらないし先生みたいにはなれないだろうな、と思い始めた私たまひよです。



ヨーロッパの先進7か国(ドイツ・イギリス・フランス・イタリア・オランダ・スイス・ベルギー)に留学した日本の専門医の先生方の、2年程度の(主に)研究留学についての内容が掲載された本。

臨床留学に興味があって手に取ったものだったのですが、ほとんどの情報が短期の研究留学についてのものでした。海外で専門医を取りたい、臨床で長期間働きたい、という方には向かないと思います。ヨーロッパで臨床に携わる日本人は、やはり相当少ないのでしょうか。
また、こちらは私にとっては好都合だったのですが、体験記を書かれた先生方はたぶん全員が循環器内科の先生でした。もちろんビサや書類・現地での生活は科ごとではなく国ごとに共通であり、この本はこうした生活や手続きについて厚く説明している本なのでそこまで影響はないでしょうが、物足りなく感じる人もいるかもしれません。

と色々書きましたが、本の冒頭に書いてあったように、「最新の手技やデバイスを学ぶために留学したい」という人は数多くいると思いますし、その時にそういった技術の導入が早いヨーロッパで効率いい学びが出来るパターンもありますよ!という紹介としては、とても面白く感じました。

それぞれの内容については、7人のケースレポートだったのでまとめることはしませんが、

  • 公的(学術振興会等)・私的(ゴールドマンサックス・大学からの給与等)な奨学金による資金の準備(ヨーロッパは有名な教授が数多くいて、研究留学は無給が多いらしい)
  • 家族を連れた医師の各国での生活(住宅の確保、車の購入、子供の学校等)
  • 諸手続き(ビザ発行のための留学先や大使館とのやりとり)

この辺について、非常に詳しく書かれていて、ヨーロッパに限らず医師として留学することに対する具体的なイメージが膨らみました。特に、8章「奨学金の申請と取得について」の冒頭にあった、

こんな言葉から始めるのは非常に気が引けるのですが、留学における費用の問題は、皆さんが考えているよりも数倍深刻です。もしかしたら、なかには完璧にシミュレーションできている方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的な感想としては圧倒的にそうでない方が多いと思いますので再度言わせてください。「本当に深刻」なんです。

この文言が、心に響きます。
実際にヨーロッパ留学を控えている人にとって、これらの具体的な体験談をもとにしっかりとした計画を練ることは、留学を有意義にするために必要不可欠なのではないでしょうか。

タイトルからはそこまで予想できませんでしたが、一定の層の人にとっては、本当にバイブルのような本になると思います。

結局この本を読んで思ったのは、レジデントからはじめて臨床をしたいのであれば、一番制約なくできるのはUSMLEさえ取っていれば国内の医者と同等に扱ってくれるアメリカなんだろうな、ということでした。
もちろんGreen Cardが無ければ、国の研究費がもらえなかったり、マッチングでやや不利になったりといった短所はありますが、それは母国である日本と比較しての短所というだけで、今回読んだ7か国と比較したら圧倒的に色々なことができるのは間違いないでしょう。

目的に応じた行き先の選択、改めて考え直したいです。

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